神戸の友達の家で、すごいおもしろい本を読んだ。


スウェーデンのEric Ericson(実名かも分からない)という人が、世界中の色々な企業や団体に送りつけためちゃくちゃなでっちあげの内容の手紙と、それに対する各企業&団体からの返信のコピーをひたすら載せただけの本。


もともとはスウェーデン国内だけだったからスウェーデン語の手紙しかなかったみたいだけど、ターゲットを世界へ広げたため、新しいバージョンは英語のやりとりになっていたので、私も読むことができたの。


本当にバカバカしい内容なんだけど、そのくだらなさがツボ。

例えば、アフリカのどこかの動物園に宛てた手紙。


「こんにちは。私の友人のある貴族の方の家には小人がおりまして、家族全員で大事にしてきたのですが、このたび諸事情により小人を手放さなくてはならなくなりました。ぜひ、どこかの動物園に寄付させていただきたいという友人のたっての希望により、こちらの動物園にお手紙をお送りさせていただいている次第です。つきましては、○○月○○日の○○時の便で発送する手配をさせていただきました。もし何かご都合が悪いようでしたら、早急にお返事ください」


動物園からの返事:
「このたびは当動物園への寄付をご提案くださりありがとうございます。ぜひ、詳細を写真付きでお知らせください」


っていうか、この動物園「小人」が何か分かってるのかしら??
この返信にたいする返信で、自分の顔写真を同封し、「発送の手配が完了したので到着をお楽しみに」的な趣旨を伝える作者。


すると動物園から返信:
「私どもは詳細をお知らせくださいとお願いしただけです。申し訳ございませんが、小人の寄付をお受けすることはできません。どうか送ってこないでください。」

にやけた顔のおじさんの写真を見て、動物園もさぞかし真っ青になったことでしょう。。あわてた感じが伝わってきます。


ね?くだらないでしょ?

でも、こんなくだらないお手紙にもちゃんと丁寧に返信するなんて、ある意味すごい。

他にも某国の政府観光局やらペットフード会社やら飲食関係からあらゆる団体へめちゃくちゃな手紙を送り続ける作者。


本当にバカバカしいことばかり書いているんだけど、もしかしたら企業のカスタマーセンターやクレーム処理担当者は読むと参考になるかも??とか思っちゃった。


中には「勘違いされていると思います」という1行だけの返信をする団体もあったけど、どんなアホらしいことでも、低姿勢で丁寧に対応する企業は好感もてるし、教育が行きとどいているって思った。


世の中には色々な人がいますなあ~。